ミャンマーの戦闘地域から日本の看護学科へ 「子どもたち救いたい」

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加藤あず佐
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 国の将来を担う子どもたちを、一人でも多く助けたい――。そんな思いで今月、ミャンマーから1人の女性が来日し、富山県にある短期大学の看護学科に入学した。彼女が生まれ育ったのは、クーデターで権力を握った国軍による空爆で多数の死傷者が出ているミャンマー北西部のザガイン管区だ。

 来日したのは、サンダーピョーさん(24)。認定NPO法人「ジャパンハート」(東京都)が活動するザガイン管区内の病院で、6年前から看護助手として働いてきた。「日本の高度な医療を学び、ミャンマーに伝えたい」との思いから、同法人の支援を得て4月から3年間、富山県射水市の富山福祉短期大学看護学科で学ぶことになった。

 2021年2月の国軍によるクーデター後、ミャンマーの医療を取り巻く環境は一変した。

病院は機能不全 懐中電灯で照らして手術も

 公務員らが業務を放棄するこ…

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