元大手塾講師が語る中学受験の利点とリスク する?しない?どう判断

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聞き手・高浜行人
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 今春、首都圏1都3県の公立小6年生に占める中学受験者の割合が、過去最高の15・0%(森上教育研究所調べ)になりました。首都圏で多くの家庭が意識する中学受験。そのメリット、デメリットは何か。どんなリスクがあるのか。昨年まで28年間、大手学習塾で私立難関中などの受験指導を担当してきた入吉弘幸さんに聞きました。

 ――長年、受験指導をされてきました。

 これまで通算で数千人の中学受験生を指導してきました。高校受験の指導経験もありますが、その経験から、中学受験の勉強をする10~12歳ごろは非常に吸収力が高い時期で、学習に適していると感じます。

 中学受験の問題は柔軟な思考力を必要とするものが多く、各教科の問題に取り組むことを通じて身につけた思考力は、社会に出てから必要になる問題解決能力の基礎にもなると思います。その意味で、中学受験をすることには大きなメリットがあり、この時期に勉強しないのはもったいないとさえ感じます。

 記事の後半では、中学受験のコストやリスクについても語ってもらっています。

 ――ただ、中学受験をせずとも勉強はできるのでは。

「嫌いが好きに変わる」機会にも

 実際には、苦手な教科やとっ…

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この記事を書いた人
高浜行人
東京社会部|教育班キャップ
専門・関心分野
学校教育、受験、教育行政