宇宙空間での「3刀流」に歓声 若田光一さん、ワシントンで特別授業
日本人宇宙飛行士として最多となる5度目の宇宙飛行を3月に終えた若田光一さん(59)が10日、米東部メリーランド州のワシントン日本語学校で特別授業を行った。小学4年~高校2年の約300人に、「自分の興味と目標を見つけて、それに向かってがんばってほしい」と呼びかけた。
若田さんは、昨年10月から今年3月まで滞在した国際宇宙ステーション(ISS)内での実験や船外活動、食事や掃除などの様子を映像で紹介。無重力のステーション内で自分が投げた野球ボールを先回りして打ち、さらにそれを捕る「3刀流」を披露する様子が流れると、会場は笑いに包まれた。
児童や生徒からは、「宇宙空間でジャンプしたらどうなりますか」「宇宙に行く時と戻ってきた時の、どちらが大変ですか」などの質問が相次ぎ、若田さんは一つ一つに丁寧に答えていた。
若田さんは授業後、「子どもたちには、日本の技術で国際協力プログラムを進めるための原動力になってもらいたい。アメリカの学校で学んだことを生かして、地球全体的な視野で、いろんなことに取り組んでほしい」と話した。
会場には、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の新たな宇宙飛行士候補となった諏訪理さんも同席した。若田さんは「日本の役割をきちんと理解して、日本の宇宙飛行士として世界の国際宇宙プロジェクトの中で活躍してもらうことを期待したい」と語った。
- 【視点】
日本は宇宙人材が不足していると言われていますが、子供たちに宇宙に目を向けてもらうきっかけとして、本物の宇宙飛行士から実体験を聞ける経験は非常に大きいと思います。私も昨年11月にISSに滞在していた若田光一さんにインタビューさせていただきまし
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