【そもそも解説】タリバン支配2年 アフガニスタンの国民生活は?
カブール=石原孝
アフガニスタンでイスラム主義勢力タリバンが復権し、米軍駐留のもとで約20年間続いた体制が崩壊した「政変」から、8月15日で2年になります。国民生活はいまどうなっているのか? タリバンが勢力を拡大した経緯も踏まえて紹介します。
Q アフガニスタンでは長く混乱が続いているの?
A ユーラシア大陸の中央に位置するアフガニスタンは「文明の十字路」と呼ばれ、せめぎ合う大国や民族間の対立が続いてきた。1979年には、ソ連軍が親ソ連政権の支援を目的に軍事介入。泥沼の戦闘を続け、89年に撤退した。
すると、今度は軍閥間の内戦が拡大した。混乱のさなかに勢力を拡大したのが、宗教学校の学生らからなる「タリバン」だった。
「世直し」に支持、しかし女性抑圧の統治
Q タリバンは人権を抑圧したとして批判されていたと聞いたよ。
A タリバンは、治安の回復…
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