かつての拠点いま倉庫に 解散命令出た明覚寺とオウム真理教のその後

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 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に対し、政府が解散命令を請求した。宗教法人が解散させられるとどうなるのか。かつて法令違反を理由に解散命令が出た明覚寺とオウム真理教のその後をたずねた。

 和歌山県高野山。森林を切り開いた場所に、ある寺院施設があった。外壁ははがれ落ち、室内は段ボールが山積みになっている。1995~96年に「霊視商法」詐欺事件で幹部らが逮捕された明覚寺が拠点にしていた施設だ。

 解散命令は2002年。被害対策弁護団の事務局長を務めた瀬戸和宏弁護士によると、1998年に高野山真言宗の総本山金剛峯寺が被害救済のため明覚寺の寺院施設を約16億円で買い取った。損害賠償を訴えていた全国325人に対し、明覚寺側が売却資金を元手に約11億円払うことで裁判外で一括和解。幹部の逮捕や施設の売却で宗教法人としての基盤は失われており、瀬戸弁護士は「解散命令の効果は限定的だった」と話す。

 逮捕・起訴後に無罪判決を受…

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    塚田穂高
    (文教大学国際学部教授・宗教社会学者)
    2023年10月31日13時59分 投稿
    【視点】

    旧統一教会に対する解散命令請求が出されたタイミングで、法令違反により解散命令がくだされた過去の2事例(明覚寺・オウム真理教)の場合を踏まえておこうという趣旨は、妥当だと思います。 前半の明覚寺のケースについては、被害対策弁護団の弁護士や、

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