案外難しい「急須でお茶」 悩み解決のドリッパー、研究所が注ぐ思い

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北川学
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 宇治茶の専門家がいれた深い味わいをご家庭で――。京都府茶業研究所(宇治市)が、コーヒードリッパーを改良した“煎茶ドリッパー”の宣伝に力を入れている。研究所が開発に協力したという事情もあるが、もっと深刻な理由があるのだという。いったい何?

研究所長「これだと失敗しない」

 「まずは飲んでください」。取材に訪れた記者に、研究所長の神田真帆さんがお茶をいれてくれた。売り出し中の煎茶ドリッパーで抽出したもので、急須を使わなくても、ほのかなうまみが出ている。

 この煎茶ドリッパーは乾電池式で湯のみの上にセットして使う。円形の給湯サーバーがゆっくり回転すると、専用カップの茶葉にまんべんなくお湯が注がれる。カップの底には小さな穴があり、茶葉がお湯に浸る時間を2分程度に保ちながら、カップの下にある湯のみに徐々にお茶がたまる仕組みだ。

 神田さんは「急須でお茶をおいしくいれるのは難しいが、これだと失敗することなく、宇治茶のおいしさをしっかり出せる。茶殻も捨てやすい」と話す。

 台湾のコーヒー器具メーカー「オーシャンリッチ」が製造した。開発にあたり、研究所はその総代理店「ユニーク」(千葉県柏市)に協力した。

家電メーカーから相談受けたけれど……

 きっかけは10年ほど前。研…

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この記事を書いた人
北川学
宇治支局長
専門・関心分野
中東の政治と文化
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    大村美香
    (朝日新聞記者=食と農)
    2023年12月1日11時0分 投稿
    【視点】

    この煎茶ドリッパー、使ってみたいと思いました。日本茶は好きなのですが、急須を温め、湯を適温まで冷ますというのが手間に感じされて、ついつい急いで入れてしまい、おいしさを引き出せないことがしばしば。熱湯で簡単に入れられる、ほうじ茶ばかりを飲んで

    …続きを読む
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    大村美香
    (朝日新聞記者=食と農)
    2023年12月1日14時17分 投稿
    【視点】

    先の投稿に対応して、価格も書き加えていただきました。ありがとうございます。

    …続きを読む