原点となった恩師2人の言葉 そして上田綺世はLINEで決意伝えた

有料記事

岩佐友
[PR]

 ゴールへの執着心は人一倍強い。サッカー日本代表FW上田綺世(25)は、きっぱり言う。

 「スコアを動かすのが自分の価値」

 そんなストライカーの原点には、2人の恩師の教えがある。

才能が開花した高3

 茨城・鹿島学園高校で3年間指導した鈴木雅人監督(48)は、入学当初の印象をこう振り返る。

 「『この子いいなあ』というより、『下手ではないな』というくらい。頑張ってはいたけど、身長170センチ弱で、線も細く、体がついてこなかった」

 中学時代はJ1鹿島アントラーズの育成組織でプレーした上田。しかし、ユース(高校年代のチーム)昇格は認められなかった。

上田綺世選手がストライカーとしてのプレースタイルを確立したのは高校から大学にかけて。記事後半では当時、指導した恩師たちが伝えた言葉を紹介します。

 マイペースで、プレーにむらがあった。でも、目を引いた特長があった。力強いシュートだ。

 守備の甘さには目をつぶり、利き足の右足だけでなく、左足やヘディングなど様々な形でのシュートを磨かせた。

 当時、鈴木さんが言い聞かせ…

この記事は有料記事です。残り1475文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
岩佐友
スポーツ部
専門・関心分野
サッカー、バレーボール
  • commentatorHeader
    平尾剛
    (スポーツ教育学者・元ラグビー日本代表)
    2024年1月31日5時30分 投稿
    【視点】

    よき指導者との出会いがいまの上田綺世選手をつくった。それがよくわかる記事です。 ごく一部の突出した者を除き、ほとんどの選手は最初から優れたプレーができるわけではありません。あるきっかけで、その素質が開花する。だからこそ指導者の指導が大切で

    …続きを読む