『グレイトギフト』 反町隆史演じる「命の裁判官」

テレビ番組評「試写室」

宮田裕介
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テレビ番組評「試写室」

 『グレイトギフト』

 ★18日 朝日系 夜9・00

 病理医が主人公の医療ミステリーが今夜始まる。病理医とは作中の言葉を借りれば、「病院内のあらゆる人の死と病をジャッジする命の裁判官」だ。

 大学付属病院で元総理大臣が急死した。遺体を解剖した病理医・藤巻達臣(反町隆史=写真)は、採取した液状検体から「未知の球菌」を発見する。だが球菌は突然、消滅した。しかも、院内で新たな患者の不審死が発生して……。

 反町演じる藤巻は「相棒」や「GTO」のキャラとは異なり、顕微鏡ばかり見ている寡黙な男。反町の渋い演技を堪能でき、波瑠佐々木蔵之介らが脇を固める。院内の権力争いも絡み合い、「白い巨塔」が好きな人におすすめ。タイトルの意味は終盤に判明する。

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この記事を書いた人
宮田裕介
文化部|メディア担当
専門・関心分野
メディア、放送行政、NHK