在阪4オケ、攻める来年度演目 生誕200年ブルックナー企画も
編集委員・中村俊介
在阪の4オーケストラが、2024年度のプログラムを共同で発表した。長いコロナ禍を脱し、それぞれの再スタートもようやく本格化。攻めるラインアップも目立つようだ。
大阪交響楽団は常任の山下一史ら3人の指揮者が来期を牽引(けんいん)する。山下のライフワークというR・シュトラウスはもちろん、菊池洋子(ピアノ)とのベートーベンチクルスも進行中だ。4月には、昨年亡くなった同楽団名誉指揮者、外山雄三の作品を集めた追悼公演も予定している。
大阪フィルハーモニー交響楽団はクラリネットの名手ダニエル・オッテンザマーをアーティスト・イン・レジデンスに迎え、3公演に参加してもらう。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の首席を務め、一昨年の共演ではコープランドの佳作で喝采を浴びたオッテンザマー。来期はウェーバーなどに挑む予定で「とてもワクワクする」とコメントを寄せた。
昨年10月に欧州公演を成功…