第1回棺に入れた「大好きだよ」 地震が奪った妻子4人、家族はずっと一緒

有料記事あなたへ 能登半島地震

小島弘之 小崎瑶太
[PR]

 金沢市内にある築3年の一戸建て。居間にある木のテーブルには、石川県警珠洲署員、大間圭介さん(42)の妻子4人の写真が入った写真立てが置かれている。

 妻のはる香さん(38)、長女の優香さん(11)、長男の泰介さん(9)、次男の湊介さん(3)。

 写真立ては、大間さんが能登半島地震の後に置き始めた。「みんながいい顔をしている写真を選んだ」という。

 「子どもたちはこれから大人になって、楽しいことをしたり、恋愛をしたりするはずだった。妻と子どもが地震で亡くなるなんて、みじんも思っていませんでした」

 昨春から珠洲署に単身赴任していた大間さん。金曜の夜には、毎週のように金沢に戻っていた。

 妻の手料理を食べ、家族5人でテレビを見ながら夜更かしをする。

 月曜の朝5時に出発する時は、玄関に見送りに来た娘や息子をぎゅっと抱きしめる。それが日常だった。

 妻のはる香さんとは、同じ珠洲市出身。小学5年生の時、大間さんの妹と同じバスケットボールチームに所属していた。

 社会人になって再会し、大間さんが「一目ぼれ」。はる香さんも「びびっときた」という。1年半の交際を経て沖縄旅行中にプロポーズした。

 2012年、長女の優香さんが生まれた。

 勉強熱心な頑張り屋。小学校…

この記事は有料記事です。残り1440文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【初トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

能登半島地震

能登半島地震

2024年1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る]

連載あなたへ 能登半島地震(全20回)

この連載の一覧を見る