高速鉄道ブームの影で債務増大 ラオス首相「返済見直し交渉する」
ビエンチャン=武石英史郎 バンコク=大部俊哉
東南アジア諸国連合(ASEAN)の今年の議長国ラオスのソンサイ首相が、朝日新聞との単独会見に応じた。中国と直結する高速鉄道が2年前から稼働し、観光客の人気を集める一方、建設にともなう対中債務の問題が深刻化。「債務の多さは認めざるを得ない」と率直に語りつつ、返済繰り延べの交渉を進めて、ASEANの物流拠点として発展を図る考えを明らかにした。
会見は2月27日、首都ビエンチャンの首相府で行った。ラオスはASEAN唯一の内陸国で、アクセスの不便さもあり、地域の経済成長から取り残されてきた。
近年はインドシナ半島の中央に位置する地の利を生かし、国境を越える輸送網の整備に力を入れている。
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