「ミッフィー」どう生かす ハウステンボス社長が目指す将来の形

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聞き手・小川崇
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 昨年10月、長崎県佐世保市のテーマパーク「ハウステンボス」(HTB)の社長に、東京ディズニーリゾート(TDR)を手がけるオリエンタルランドの幹部が就任した。今後の施設運営で鍵を握るのはキャラクターなどの知的財産(IP)だという。就任後に見えてきた課題や展望を高村耕太郎社長に聞いた。

 ――施設の規模やコンテンツはTDRともちろん異なりますが、オリエンタルランドの経験をどう生かせますか

 HTBは、いわゆる労働集約型でかなり大きいハードを伴った、エンターテインメントサービス業としてのカテゴリーだと思います。自分は前のキャリアも含めて20年以上、経営管理という立場で、たくさんの労働力を抱えた大きなハードで利益を出していくところを見てきたので、その経験は確実に生きる。

 これだけの広さをどう生かすかが重要です。今はあまり、土地の広さを事業として有効な形で使えていないというか、やや持て余している印象です。時間帯によっては人がいないエリアも多く、その割には、これだけのハードを維持していくために中長期も含めたお金がかかっている。

 例えば、朝早い時間帯だと、ほとんど人がいないところがある。比較的、来園する時間も遅い時間に寄りやすい構造ではあると思います。遠方から来る方も含めて、お昼ぐらいからゆっくり来て、夜まで楽しむという特徴はある。

 ただ、使えていない時間帯と…

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この記事を書いた人
小川崇
長崎総局
専門・関心分野
戦争・平和