米軍が嘉手納でパラシュート降下訓練 異例の5カ月連続、地元反発
沖縄県の嘉手納基地(沖縄市、嘉手納町、北谷町)で19日、米軍がパラシュート降下訓練を行った。日米は原則、降下訓練は離島の伊江島補助飛行場(伊江村)で行うと合意しているが、嘉手納で行われるのは昨年12月以降、これで5カ月連続。異例の事態に、地元は強く反発している。
午後2時ごろ、嘉手納基地上空を飛行する米軍機から米兵5人が空中に飛び出した。強風の中、パラシュートを広げ、左右に揺れながら5分ほどかけて基地内に降り立った。訓練はその後も3回続き、午後3時20分ごろまでに計20人が降下した。
米軍のパラシュート降下訓練は戦後、嘉手納町の隣の読谷村の補助飛行場で行われていた。車両や物資も投下され、1965年には小学生女児が落ちてきたトレーラーの下敷きになり死亡。79年には7キロの鉄塊をつけたパラシュートが民家わきに落下した。
地元の反対運動が激しくなり、日米は96年の日米特別行動委員会(SACO)で、降下訓練を伊江島補助飛行場に集約することで合意。しかし、98年には嘉手納で降下訓練が始まった。日米は2007年、嘉手納での訓練は「例外的な場合」に限ると合意したものの、その後もたびたび嘉手納で訓練が行われてきた。
ただ、5カ月も続けて訓練が行われるのは、今回が初めてとみられる。
滑走路に穴? 沖縄県「保守管理しているのか疑問」
その理由について、米軍は…
- 【視点】
5カ月連続で使うことが、果たして「例外的」といえるのでしょうか。米軍は「即応性を確保するため必要」と説明していますが、そうであれば本来、大事な滑走路が何カ月も使えないままという事態を招くのは不可解です。米軍のパラシュート訓練の読谷村から伊江
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