空からシャケが! 不思議な「日常」描く人気漫画家が語る創作の原点

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川村さくら
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 空から降ってくるのは、こけし、赤べこ、さらにシャケ……。そんな現実離れした高校生たちの日々を描く人気漫画「日常」は群馬県伊勢崎市が舞台だ。NHKでもアニメ放送されたこのヒット作の筆者は、前橋市出身で伊勢崎商業高校の卒業生、あらゐけいいちさん(46)。作品の背景や故郷での思いとは――。

 あらゐさんのX(旧ツイッター)のフォロワーは36万人超で、自身のYouTubeチャンネルにアップした自作の短編アニメ動画は再生回数100万回超えが続々。全国を巡回する展覧会も開かれるなど絶大な人気を得ている漫画家だ。

 子どものころは天邪鬼(あまのじゃく)。「人と同じ」が嫌いで、何かにつけてオリジナリティーを出すような子だった。イラストを描くのが好きで、親戚のお兄ちゃんたちの影響で自然と漫画に触れる機会があった。初めて買ってもらったのは藤子不二雄さん(当時)の「新オバケのQ太郎」だった。

 漫画家への道の端緒は小学校…

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この記事を書いた人
川村さくら
ネットワーク報道本部|大阪駐在
専門・関心分野
人権、差別、ジェンダー、サブカル