狂信テディベア軍隊が虹色のムカデを食ってラリってユニコーンのツノに串刺しにされたりユニコーンのハラワタをぶちまけたりするイカしたアニメ映画「ユニコーン・ウォーズ」(スペイン・仏合作)が公開中です。マンガ家でもあるアルベルト・バスケス監督に「何で可愛いものにこんなひどいことをさせるんですか?」と聞いたら「擬人化した動物は子ども向けアニメで世界共通のモチーフ。その親しみある存在にグロいことをさせれば強いエモーションをかき立てられる。それが狙いさ」。
まあ、何てひどい! というワケでひどいひどい「ユニコーン・ウォーズ」をみんなで見ましょう。実は熱い反戦アニメで、宮崎駿ネタも入ってますよ!
昨年の第1回新潟国際アニメーション映画祭のコンペティション部門に選ばれており、選考員の1人である私も推しましたが、正直あまりの「サブカル臭」に辟易(へきえき)したところもありました。「可愛い×グロ」をベースに、血しぶき、内臓、腐乱、虫、ゲテモノ食い、ドラッグ、バッドエンドと見事にそろい、狂信の裏に瀆神(とくしん)のにおいもあります。こうなるとセックス要素が薄いのが不思議です。ユニコーンが前のツノや後ろのツノで犯したり犯されたり、なんてあったっていいのに。これだけひどいんだから。
かつてあらゆる生命が共存し…
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