夫が自死した日は娘の誕生日だった 過労死遺族になった妻が歩む道

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黒田早織
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 「申し訳ありません。ご主人がお亡くなりになりました」

 兵庫県に住む金谷一美さん(71)は、夫の亮一さん(当時48)が職場で自ら命を絶ったことを会社からの電話で知った。

 1999年12月15日。

 その日は、長女の19歳の誕生日だった。

過労死防止法、成立から10年

仕事が原因で命を落とす人は後を絶ちません。厚生労働省によると2022年度、過労死などで労災支給が認められたのは121件に上ります。過労死のない社会をめざす過労死防止法の成立から10年となるのに合わせ、遺族に話を聞きました。

 化学メーカーの機械設計エン…

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この記事を書いた人
黒田早織
ネットワーク報道本部|東京駐在
専門・関心分野
司法、在日外国人、ジェンダー