なぜ、21年ぶりにフィルムカメラの新モデル? 狙いはSNS世代

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湯地正裕
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 リコーが国内で21年ぶりとなるフィルムカメラの新型機を12日に発売する。写真はスマートフォンで撮るのが当たり前の「SNS世代」が主なターゲット。最近のレトロブームに応えつつ、カメラ本来の魅力の再発見につなげたい思いがある。

 新製品は「ペンタックス17」。単焦点レンズを搭載し、1コマごとのフィルムの巻き上げは手動。撮影モードなどの調整はダイヤル方式で、レトロな風合いが楽しめる。35㍉判フィルム1コマの半分程度を使う形式を採用しており、市販の36枚撮りフィルム1本で2倍の72枚分の撮影ができる。

 こだわりは、SNSを意識してそのまま構えるとスマホのように縦長の写真が撮影できるところ。測光センサーによる自動露出制御といった最新技術も盛り込んだ。過去の図面も参考にしているが、単純な旧モデルの復刻ではない。商品企画を担当したリコーイメージングの鈴木タケオさんは「新規事業のつもりだ」と話す。

フィルムカメラに根強い人気も、中心は中古市場

 リコーは2011年、HOY…

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この記事を書いた人
湯地正裕
経済部|電機業界担当
専門・関心分野
金融・財政政策、地域の公共交通