不祥事に揺れる防衛省・自衛隊 問われる国会のチェック機能と構想力

有料記事序破急

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 防衛省・自衛隊で不祥事が相次いでいる。潜水艦の検査・修理をめぐる川崎重工業からの裏金接待疑惑に続き、特定秘密保護法違反の運用、潜水手当の不正受給、さらには幹部職員のパワハラ――。

 自衛隊の任務は広がり、防衛費も大幅に増えている。その中で、組織に緩みやひずみが出ていないか。

 野党からは「次の国会は防衛予算総点検国会だ」(立憲民主党泉健太代表)という声があがる。ぜひ徹底した点検をしてもらいたい。ただ、最近の国会での安全保障議論を見ていると、その役割を十分果たせるか、心もとない。

 敵基地攻撃能力保有を盛り込…

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