耶馬渓ダム貯水率、40%割る見込み 山国川の取水を28日から制限

貞松慎二郎
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 雨不足耶馬渓ダム(大分県中津市耶馬渓町)の貯水率が低下し、国土交通省山国川河川事務所によると、28日には取水制限の目安である40%を下回る見通しとなった。このため山国川中下流域水利用連絡協議会は26日、同事務所で開いた代表幹事会で、上水道20%、工業用水70%、農業用水30%の取水制限を28日から始めることを決めた。

 26日午前9時現在で、耶馬渓ダムの貯水量は44.3%。山国川流域の8月の降雨量は6.8ミリと観測史上最も少ないという。中津市では先週から広報車を走らせるなどして自主節水を呼びかけているが、少雨傾向は続いている。

 山国川の取水制限は2018年以来6年ぶり。台風10号が接近しており、同事務所の中島清文・管理課長は「雨の降り方によっては取水制限の一時中止も考えられる。情報を共有し、適切な対応をしていく」と話した。

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この記事を書いた人
貞松慎二郎
中津支局|主に大分県北部を担当
専門・関心分野
民俗芸能、伝統文化、風習