県立高「ナンバースクール」の校名変更検討委、県議ら反対で見送りに

富永鈴香
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 茨城県立高校で、「一高」「二高」と校名に数字がある「ナンバースクール」について、県は校名が与える影響を調査する検討委員会を設置しようとしたが、見送ることを決めた。県議会で反対が多かったためだという。

 県と県教育委員会は、19日に県議会の文教警察委員会と総務企画委員会で、10月にも検討委を設置する方針だと報告した。しかし、県議から「校名について明確な課題がない」「魅力づくりはもっと大きな視点で考えるべきだ」「地域の意見も聞きながら慎重に進めるべきだ」と、検討委設置に否定的な声が多く上がったという。

 設置見送りは24日に決めた。県教委高校教育課は「(県議の)意見を重く受け止める。今後は幅広い教育課題を調査研究するなかで校名についても考えたい」と話す。

 同課によると、県内にはナンバースクールが28校ある。検討委構想の発端は、今年1月にあった県総合教育会議。教育委員から問題提起があり、大井川和彦知事が「学校の名前から枠にはめて変化を妨げてしまっている可能性がないか、研究する必要がある」と述べていた。

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