茨城県議の中村勇太(はやと)氏(37)が26日、次期衆院選に茨城7区から無所属で立候補すると表明した。中村氏は、7区を地盤に当選15回を重ね、24日に政界引退を表明した立憲民主党の中村喜四郎衆院議員(75)=比例北関東=の長男。
10日間ほどで喜四郎氏の後援会を中心に2885人の推薦人を得たことで、立候補を決意したという。
会見では、27日に投開票される自民党総裁選で「国民が望んでいるはずの、裏金やキックバックの問題に答えていない」と批判。権力を抑える勢力の重要性を指摘し、「危機感から国政にチャレンジすることを決めた」と述べた。政策としては、内閣人事局と特定秘密保護法の廃止を掲げた。
「野党系無所属」として立候補するとしている。政党からの公認や推薦を受ける可能性について問われると「後援会のみなさんの意見を聞いたうえで、オファーが来たら考える」と述べ、政党からの支援の可能性を排除しない考えを示した。
中村氏は喜四郎氏の秘書を経て、2018年の県議選に古河市選挙区から立候補し、初当選した。無所属で活動し、現在2期目。
7区ではこれまでに自民現職の永岡桂子氏(70)が立候補を表明しており、中村氏は2人目。
喜四郎氏は現在、当選15回。現職の国会議員としては小沢一郎衆院議員(82)=比例東北=の18回に次いで2番目だった。強固な後援会組織「喜友会」に支えられ、無所属となっても17年の衆院選まで選挙区で当選を重ねたことから「無敗の男」と呼ばれた。
世襲が問題ではなく
会見での質問は、主に2点に集中した。
一つは世襲だ。中村氏は立候…