会社は辞めないけど…「静かな退職」 頑張らない働き方、共感広がる

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高橋諒子
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 退職はしない。ただ、必要最低限の業務しかこなさない――。そんな働き方に注目が集まっています。「静かな退職」という言葉が広がり、若手層からも共感を集めているようです。その背景を取材しました。

「報われない」 だから定時退社

 都内の30代女性は、勤めていた製造業の会社に昨年ごろから違和感をもつようになった。

 オーナー企業でもあり、社長の意向が強く反映される社風だった。女性自身がやりたいことを提案しても、社長の意向に沿わなければ突き返されるようなことが続いた。女性は「チャレンジすることを促すような社風はあったが、これでは何もできない、報われないと感じるようになった」という。

 人事評価の基準にもあいまいさを感じた。「社長の意向に沿うために頑張った、ということが評価される。それでは社内で評価されても、社外では通用しないと思った」

 会社への違和感が重なり、女性は「会社の向かう方向性が自分のやりたいことではない、と肌感覚で感じるようになった」。昨年秋から、自発的には動かず、「最低限の業務」のみをこなす働き方に変えていった。

 すると時間に余裕ができ、「…

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    マライ・メントライン
    (よろず物書き業・翻訳家)
    2024年9月30日7時0分 投稿
    【視点】

    日本の会社における「自発的にプラスアルファの作業を行っても報われない」感というもの、基本的にはこの記事で紹介されているとおりだが、私が日本のサラリーマンたちから聞きこんだエピソードの中には、さらに一段深く考えさせられるものがある。 たとえば

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    白川優子
    (国境なき医師団看護師)
    2024年9月30日9時50分 投稿
    【視点】

    オーストラリアではまさに「仕事は自分の人生ではない」という考え方が当たり前でした。会社・企業のために働く、という考え方よりは自分の生活やキャリア中心で働き、2、3年務めたら転職するという考えが主流です。「残業」という概念も言葉も私が見てきた

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