漁に向け砂浜にブイずらり 「阿田和大敷」定置網の準備進む

菊地洋行
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 三重県御浜町阿田和の七里御浜の砂浜にずらりと並ぶ黄色いボール。まもなく浜から3キロほど沖合に設置される大型の定置網「阿田和大敷」のブイ(浮き)だ。

 阿田和大敷漁業生産組合は、6人の親方と給料をもらって働く20~60代の漁師15人からなる。台風シーズンを避けて10月末ごろから網を仕込む。目下、11月~来年7月の漁期に向け、陸上で網の繕い作業などの準備に余念がない。

 阿田和大敷では海の陸側、沖側の2カ所に定置網を設置。出漁や水揚げの拠点となるのは紀宝町の鵜殿港だ。8~19トンの漁船4隻で、ブリやサワラ、アジなどさまざまな魚をとる。

 親方の一人で、漁にも出る鈴木準一さん(52)は「クロマグロやキハダマグロが網に入ればボーナスになる。めったにないけどね」と笑う。

 三重県水産資源管理課によると、個人や生産組合などが設置する大型の定置網は熊野灘沿岸で29カ所という。

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この記事を書いた人
菊地洋行
和歌山総局|新宮・熊野地区担当
専門・関心分野
地域の話題、国際情勢