JR越後線の新駅、来春の開業に向けて工事着々 周辺住民に現場公開
JR越後線の新潟―白山駅間に来年春に開業予定の上所(かみところ)駅(新潟市中央区下所島)の工事現場見学会が、住民向けに27日に行われた。すでに上下線の各ホームの土台の工事が完了し、駅の姿が見え始めていて、住民たちは担当者の説明に熱心に耳を傾けた。
JR東日本によると、同駅は駅員が配置されない無人駅となる。ホームは上下線の線路の外側にそれぞれ設置され、全長125メートル(6両編成対応)の約半分に屋根がかかる。出入り口は各ホームにあり、線路下を通る地下道につながるエレベーターも設けられる。
工事は昨年6月に始まり、列車が走らない夜間に、重機を使ってホームの杭打ちやエレベーター設置のための掘削などの作業が行われた。全体の完成度は現在、7~8割ほど。今後はホームの仕上げや屋根の鉄骨の架設、屋根張りといった工程を予定しているという。
見学会に参加した近くの会社役員小池良一さん(63)は「20年以上前から駅設置の話があったが、やっとできるという感じ。夜に新潟駅周辺の繁華街に飲みに行くときに利用したい」と声を弾ませた。一方で、「人の往来が増えると治安が悪くならないか、少し気になる」とも話した。