第6回東大・谷口教授が分析する衆院選結果 政治の行方は 朝日と共同調査

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 衆院選の結果、自民党が大幅に議席を減らし、立憲民主党が躍進した。第2次石破内閣が成立するとしても、公明党以外にも連立与党を迎えるか、閣外協力を得られなければ、連立与党の議席が過半数割れの過小規模連合となる。党派性(政党支持率)の上では自民優位が続くが、議席率の上では小選挙区比例代表並立制が企図した通り、二つの大政党を中心に、中小政党が併存する穏健な多党制になりうることが改めて示された。ちなみに、並立制では総定数の4割近くを比例代表制が占めるから、現行選挙制度が二大政党制を目指したはずという言説は正しくない。

 今回、石破茂首相には二つの失着があった。

 第一に、自民総裁選直後に衆…

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2024衆院選

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連載衆院選2024 あの政党の政策は 朝日新聞・東大谷口研究室共同調査(全11回)

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