泊原発の津波想定15.68メートル、規制委が認める 再稼働に前進

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上地兼太郎
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 北海道電力が再稼働をめざす泊原発(北海道泊村)について、再稼働に必要な審査をしている原子力規制委員会は8日、津波対策の目安となる「基準津波」(原発を襲う最大の津波)について、15.68メートルとする北電の主張を「おおむね妥当」と認めた。再稼働に向けて一歩進んだ形だ。

 北電は泊原発3基のうち3号機の再稼働をめざし、2013年に審査を申請。規制委は昨年、耐震設計で想定する最大の揺れ「基準地震動」について北電の主張を了承。基準津波は審査の大きな論点の一つだった。

 泊原発を巡ってはそのほか、原発の沖合にある活断層や周りにある火山の活動などについても審査が続いており、北電は年内にも説明を終えたい考えだ。

 ただ8日の審査では、北電が8月に出した資料のグラフに取り違えがあったことを謝罪し、規制委から改善をうながされる場面もあった。

 北電はいま、新しい基準津波…

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この記事を書いた人
上地兼太郎
経済部兼北海道報道センター|北海道農業・経済・電力・JR北海道
専門・関心分野
デジタル分野、北海道