ゆうばり映画祭 有志が守った再生の灯「かつての姿に近づけるよう」

有料記事

長谷川潤
[PR]

 地元と映画人が共に育ててきた「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」。今年は、運営上の問題で開催が危ぶまれたが、過去に映画祭に関わった人たちが有志の会を立ち上げ、実現させた。時間がない中、手弁当で奔走した人たちには、守りたいものがあった。

 今年の映画祭は、10月24日から27日までの4日間、夕張市と隣接する栗山町で開かれた。国内外の約60作品が上映された。

 準備は時間との戦いだった。

 7月末、一部報道で、過去の映画祭の賞金が未払いである疑いが報じられた。資金面だけでなく、実行委員会の運営上の問題も浮き彫りになり、映画祭33回の歴史が途絶える危機が浮上していた。

 映画祭の始まりは1990年…

この記事は有料記事です。残り1356文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません