登録文化財に県内4カ所13件 西宮神社など

石田貴子
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 【兵庫】国の文化審議会は22日、国の有形文化財として西宮神社(西宮市)など県内の建造物4カ所13件を登録するよう文部科学相に答申した。

 西宮神社で登録を答申されたのは本殿や拝殿など6件。本殿は、空襲で焼失した本殿(旧国宝)を1961年に再建したもので、春日造を三棟並列に「相の間」と呼ばれる部屋でつないだ大規模な社殿。こうした造りの社殿は国内唯一という。

 萩野家住宅(神戸市)は、洋館など3件が選ばれた。洋館は1907年頃の建築で須磨海岸北側の高台に位置するコロニアル様式の建物。板を横に張った壁、大きな窓や玄関ポーチ、ベランダが特徴で、明治期以降に外国人居留地の住宅などにこの様式が使われた。個人宅のため非公開となっている。

 県内でほかに答申されたのは、旧野中外科(姫路市)、井田家住宅(芦屋市)。県内の登録数は236カ所794件となる。

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この記事を書いた人
石田貴子
阪神支局
専門・関心分野
子育て、教育、働き方、平和