旧石川家住宅主屋が国登録文化財へ 西洋風建築「造形の規範」と評価

内海日和
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 国の文化審議会は22日、香川県坂出市のさぬき浜街道南にある「旧石川家住宅主屋」を有形文化財に登録するよう、文部科学相に答申した。登録されれば、県内の登録有形文化財(建造物)は、計451件になる。

 県教委によると、旧石川家住宅は大正時代前期に建てられ、塩の運送を担っていた「日本食塩回送」で坂出支店長を務めていた石川義治郎さんが住居として使っていた。

 土壁にしっくいなどを塗って仕上げる土蔵造り2階建てで、1階の座敷には「天袋」「地袋」と呼ばれる戸棚があり、日本伝統の建築様式を採用している。加えて、2階にはガラス戸を多用し、窓ガラスにも工夫が凝らされている。

 西洋風の建築技術が、大正時代の坂出市にも導入され始めたことが分かり、「造形の規範となっている」と評価された。

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