スーパー店内「立てこもり」クマ捕獲 人里に下りてくる理由は 秋田

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隈部康弘 森下裕介
【動画】防犯カメラに記録された、現場付近の路上を走るクマ=土崎みなと歴史伝承館提供
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 秋田市土崎港西3丁目のスーパー「いとく土崎みなと店」で、11月30日早朝に男性従業員(47)を襲った後、店内に居座り続けていたクマが2日、捕獲された。駆除された後に同日午後、店から運び出された。

 県警などによると、クマは体長約1メートル。1日には、警察官が店舗のバックヤード(作業場)に入り込んでいるのを確認した。店舗の二つの入り口付近にそれぞれ仕掛けられた箱わなは、バックヤードの2カ所の扉近くに設置し直された。

 2日午前4時ごろになり、片方のわなのセンサーが反応。同8時すぎに警察が店舗に入り、わなの中でクマが捕獲されているのを確認した。

 最初に店から男性従業員が襲われたと警察に通報があったのは30日午前6時半ごろで、クマに襲われた従業員は頭や顔にけがを負ったが、命に別条はないという。

 現場のスーパーは秋田臨港署に隣接し、国道7号から西に約200メートル入った市街地。近くに住宅や道の駅「あきた港」がある。

 現場周辺では11月29日夜、国道でクマと車が衝突するなど、複数のクマの目撃情報が寄せられていた。現場から約200メートル離れた、土崎みなと歴史伝承館の防犯カメラには同日午後9時ごろ、敷地内を走るクマの姿が映っていた。

クマと人里の境界があいまいに

 近年、野生動物が市街地に現れ、農作物や人に被害をもたらす事例は後を絶たない。クマはなぜ、人里に下りてくるのか。

 岩手大の山内貴義准教授(野…

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この記事を書いた人
森下裕介
ネットワーク報道本部|地方裁判担当
専門・関心分野
司法、刑事政策、人権