新屋島水族館が休館へ 改装工事で来年4月から2年間

和田翔太
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 新屋島水族館(高松市屋島東町)は、リニューアル工事のために来年4月7日から2027年春まで約2年間休館すると発表した。完成から半世紀以上を経た本館を建て替える。

 屋島山上にある水族館は1969年に誕生し、鉄筋コンクリート造約6千平方メートル。親会社のNIPPURA(香川県三木町)が2014年、施設の老朽化などを理由に閉館の方針を示したが、存続を求める声を受けて撤回した経緯がある。演技の最中に「世直し侍」が登場するイルカライブを始めたり、生物に触れられるタッチプールを設置したりして人気が回復。今年度も約20万人の来場者を見込んでおり、大規模な改装でさらなるてこ入れをはかる。

 リニューアルでは、開館以来の目玉である大型回遊水槽を維持する。海遊館(大阪)など著名な水族館の水槽を手がけたNIPPURAのノウハウと技術力を駆使し、「国内では他に見られない展示方法」を実現するとしている。

 桜井俊行館長は「約50年という歴史を刻んで老朽化が目立っている。お客様には(来年4月まで)最後の姿を見て頂き、新しい水族館も愛してほしい」と話している。

 問い合わせは、新屋島水族館(087・841・2678)へ。

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