直接からトリックまで実に4割 優勝争いに生き残ったJ1町田の命綱
辻隆徳
サッカーJ1町田ゼルビアは8日、鹿島アントラーズとアウェーで今季最終戦を迎える。
J1初挑戦ながら、序盤から上位につけ、一時は首位を快走。「堅守速攻」を掲げ、失点数31はリーグ最少。ただ、失点を少なくするだけではここまで勝ち点を積み上げられない。昇格1年目で、なぜ最後まで優勝争いを演じられたのか。生き残りの命綱になったのが、セットプレーだった。
「福岡の守備はこんなもんじゃないぞ、もっとこじ開けろ!」
2月の宮崎キャンプ。金明輝ヘッドコーチが、大声で選手たちを鼓舞していた。想定したのは、アビスパ福岡の守備。昨季のJ1で総失点数はリーグ9位。しかし、長谷部茂利監督が確立した「堅守」はJ1屈指だと町田のスタッフは分析していた。
CKやFKでキッカーを代え…
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