「継続」がもたらした神戸の連覇 象徴はエースも外すぶれない監督
金子智彦
素材よし。ならば、熟成を重ねるだけ――。神戸に連覇をもたらしたのは継続性だ。その象徴は吉田孝行(たかゆき)監督だろう。
2017、19、22年の3度の監督就任はいずれもシーズン途中からの「緊急登板」だった。開幕から指揮した昨季、「競争と共存」をテーマにした起用で初優勝に導いた。
結果が「監督」としての評価に直結すると身をもって知る。勝つことから戦術を逆算する。休日も映像に見入り、趣味の釣りにもほとんど行かなかった。
選手、指導者として際立った…