EV車の充電器新たに42口を運用開始 設置数ワースト2位の徳島県

森直由
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 電気自動車(EV)を普及させようと、徳島県有9施設で17日、新たに電気自動車の充電器42口の運用が始まった。このうち最多の10口が設置された「あすたむらんど徳島」(板野町)ではセレモニーが開かれ、後藤田正純知事らが参加した。

 県によると、電気自動車向けの充電器の数は昨年11月時点で県内に207口で、全国の都道府県でワースト2位とみられるという。県の担当者はその要因について「人口が全国44位と少なく、電気自動車の価格が高いこともあって普及が遅れているのではないか」と話す。

 国は昨年10月、全国の充電器を2030年に約10倍の30万口まで増やす目標を設定。県も今年3月、30年までに約10倍の2千口にする目標を掲げた。

 県は昨年度、県有施設に充電器を導入するために業者を公募し、全国で設置を手がける「エネチェンジ」(本社・東京)が選ばれた。同社が国の補助金を活用して充電器を設置し、今後の維持費などは同社が負担する。

 この日は県職員が使う電気自動車の公用車を使って、充電の実演もあった。後藤田知事は「電気自動車の普及が大事だと思う。環境先進県を目指す県としても、これから発信をしていきたい」と話していた。

 ほかに充電器が設置されたのは、動物愛護管理センター、障がい者交流プラザ、産業観光交流センターなど8施設で、いずれも4口ずつ。来年度も県有6施設、道の駅など7施設に充電器を設置する予定という。

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