阪急阪神HD角和夫会長が退任 ライバル阪神との経営統合を決断

有料記事

森下友貴 西村宏治
[PR]

 阪急阪神ホールディングス(HD)は20日、角和夫会長グループCEO(最高経営責任者)が同日で退任する人事を発表した。取締役も退任した。

 同社によると、角氏から健康上の理由で、退任の申し出があったという。同日開いた企業統治委員会で後任候補について審議。その後の取締役会で会長職の後任は置かず、グループCEOには嶋田泰夫社長が就いた。

 角氏は早稲田大学政治経済学部を卒業後、1973年に阪急電鉄に入社。2003年に同社社長、05年に阪急HD社長になった。

 村上世彰氏率いる投資ファンド村上ファンド」による阪神電気鉄道株買い取り問題が05年に起こると、ライバルだった阪神との経営統合を決めた。06年発足の阪急阪神HDの初代社長となり、17年からは会長グループCEOを務めた。

 昨年秋に起きた宝塚歌劇団の…

この記事は有料記事です。残り166文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
西村宏治
経済部|関西経済
専門・関心分野
経済、ビジネス、国際関係