ラジオは「日本製」ブランドの礎 魅せられて博物館作ったコレクター
堅島敢太郎
JR八王子駅で中央線特急「あずさ」に乗り換え、横浜から約3時間半。昨年12月、長野県松本市にある「日本ラジオ博物館」を訪ねた。築120年ほどの土蔵を改良した手作りの施設で、約17坪の館内には往年のラジオなど約200点が時代順に所狭しと並んでいる。
神奈川とのゆかりは深い。博物館は2012年、横浜市在住のラジオコレクターの岡部匡伸館長(60)が開設した。
岡部さんは旧電電公社に勤めた父の影響もあり、中学生のころにラジオなどの機器に関心を持った。次第にその歴史や時代背景にも興味を引かれるように。大学卒業後は横浜市青葉区のオーディオ機器の製造販売メーカーに勤め、気づけばラジオのコレクションは1千点を超えていた。
電気も道具もない時代に
熱を入れたのは、戦前戦後の…
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