春高・共栄学園の秋本美空、強打で貢献 母・大友愛さんに誓う日本一

岩佐友
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 (6日、全日本バレーボール高校選手権 女子2回戦 共栄学園2―0福井工大福井)

 相手の追い上げにあった第2セット終盤、共栄学園(東京)の主将、秋本美空(みく)(3年)は円陣でチームメートに声をかけた。

 「ここで引退するわけにはいかない。死ぬ気で頑張ろう」

 味方が体を投げ出して拾った球を、184センチの上背を生かして強打。次々にスパイクを決めて、ストレート勝ちにつなげた。

 2012年ロンドン・オリンピック(五輪)銅メダリスト大友愛さんの長女。23年には日本代表登録メンバーに選出された逸材だ。

 しかし、春高では思うような成績を残せていない。

 1年時は準々決勝で敗退。前回大会は1回戦で姿を消した。

 日本一を目標に掲げる今季は主将を任され、「チームをまとめるのが自分の役割」と視野を広げた。チームメートの表情を見ながら、かける言葉や話し方も変えるように心がけた。

 中村文哉監督は、下級生にも積極的にアドバイスを送る姿を見て、「こういう一面があるのかと、発見の連続だった。プレーで引っ張ることもできるし、チームを落ち着かせてくれる大黒柱」と信頼を寄せる。

 今大会を客席で観戦する母からは開幕前日に「早く寝て、頑張って」と連絡をもらった。「日本一をとったと言えるように頑張りたい」

 3回戦の相手は2大会ぶりの優勝を狙う古川学園(宮城)。「最後まで集中力を切らさずに勝ちたい」と気を引き締めた。

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この記事を書いた人
岩佐友
スポーツ部|サッカー担当
専門・関心分野
サッカー、フィギュアスケート