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　フランスの極右政党「国民戦線（FN）」を創設したジャンマリ・ルペン氏が7日、96歳で死去した。人種差別的な発言を繰り返しながらも庶民の不満をすくいとり、右翼が伸長する流れの先駆けになった。移民規制や反グローバル化の主張を広めた政治家として右翼側から惜しむ声が上がる一方、死去を祝う集会が開かれるなど評価は割れている。

　FNは昨夏の総選挙で下院の第1党となった右翼「国民連合（RN）」の前身で、RNを率いるマリーヌ・ルペン氏はジャンマリ氏の三女にあたる。ジャンマリ氏の死去は、RNが7日に発表した。死因は明らかになっていないが、一昨年に健康状態を悪化させて入退院を繰り返していた。

　ジャンマリ氏は1928年、仏西部ブルターニュ生まれ。パリで政治や法律を学んだ。アルジェリア戦争などに従軍し、72年にFNを創設。反共産主義、反移民などを掲げ、当初は「ネオナチ政党」とも呼ばれた。反ユダヤや人種差別的な発言を繰り返し、仏国内では長らく「際物」の政治家とみなされてきた。

　しかし、欧州連合（EU）が…