雪舞う中、白装束で女性も参加の荒行 岩手・八幡平で「平笠裸参り」
伊藤恵里奈
岩手県八幡平市で8日、女性が参加する荒行として知られる「平笠裸参(ひらかさはだかまい)り」があった。江戸時代中期に岩手山の鎮静を願って始まったとされ、太平洋戦争中に男性が徴兵にとられたため、女性も担うようになった。
気温零下2度で雪が舞う中、地域住民や平笠小学校の児童など男女約30人が白装束に身を包み、宮田神社に集合した。佐々木孝弘市長も白装束姿で参加し、昨年から噴火警戒レベルの2が続き、立ち入りが制限されている岩手山の火山活動が収まることを祈った。
参加者たちは、山の神様が降りる目印とされる「験竿(けんざお)」を掲げ、悪霊の侵入を防ぐとされる「口紙」をかみしめた。家々の前で立ち止まり豊作や家内安全、交通安全を願って祈りを捧げながら、八坂神社までの約8キロの道のりを練り歩いた。
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