貸金庫窃盗容疑の元行員 禁じられているFX取引で10億円の損失

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福冨旅史 三井新
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 三菱UFJ銀行の支店長代理だった今村由香理容疑者(46)が、貸金庫から時価20億円弱の顧客の金品を盗んだとされる問題。同行の発表から2カ月弱で窃盗容疑での逮捕に至った。

 今村容疑者の周辺や捜査関係者を取材すると、今村容疑者は銀行員として働くかたわら、外国為替証拠金取引(FX)や競馬に金銭をつぎこんでいた姿が浮かぶ。

 「聞いている限り、このようなことをする人間だったという評価を確認できてございません」。同行の半沢淳一頭取は昨年12月の記者会見で、今村容疑者についてこう語った。

 同行によると、今村容疑者は2020年4月から都内の江古田支店、同支店が統合された練馬支店、昨年10月に移った玉川支店でそれぞれ営業課長の権限を持つ支店長代理を務めた。

 同行関係者によると、一般職で入社し、この役職になるのは「しっかりした人」だといい、悪い評判はなかったという。

 その一方で、捜査関係者によると、金に困っている別の一面もあった。

 FX取引や競馬で借金は膨ら…

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