世界巻き込む「トランプ関税」中国、カナダ、メキシコ…そして日本も

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北京=鈴木友里子 ワシントン=榊原謙
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 第2次トランプ米政権で想定される米中の関税のかけあいに、中国の人々も身構える。「トランプ関税」は世界にも戦線を拡大しかねず、日本も無縁ではいられそうにない。

 中国東部の浙江省義烏市に、輸出向けの日用品や雑貨を扱う世界最大級の卸売市場がある。洋服、おもちゃ、工具から食器まで、持ち運べるものなら何でも扱う。約7.5万店がひしめく巨大市場を先月訪ねると、米国との取引が多い店舗からトランプ氏再登板へ警戒の声が聞こえてきた。

 「最近、米国の顧客から毎日のように荷出しを急いでくれとせかされている」。帽子の卸売店が密集するエリアで、売り上げの3割が米国向けだという店の女性店員は言った。トランプ氏が復権し関税が課される前に荷物が到着するよう「駆け込み」での出荷を促されていたのだ。

 トランプ氏は、就任初日にメ…

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この記事を書いた人
鈴木友里子
中国総局|中国経済担当
専門・関心分野
中国経済、日中関係
榊原謙
アメリカ総局|米国経済担当
専門・関心分野
米国経済、世界経済