第3回桐島聡演じた俳優 85歳の背中に学ぶ50代からのセカンドキャリア

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編集委員・森下香枝
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 6年あまりニューヨークで演技を学び、帰国後は舞台、映画、テレビドラマなどで独特の存在感をみせ続ける俳優の古舘寛治さん(56)。最新作の主演映画「逃走」、8年前に移住した地方での暮らしや、俳優の次に考えているセカンドキャリアについて聞きました。

 現在は東京から離れ、地方の築百年ほどの木造家屋に住み、映画やドラマの撮影がある時だけ東京に滞在するという2拠点生活を送る。

 8年前に移住したきっかけを尋ねると、「結婚です。妻がそこで仕事しているので。彼女が転勤になれば、どこかへ引っ越すかもしれません」と笑う。

 あこがれの街だが、悩みは歴史ある木造家屋ならではの「隙間風」。

 「冬はもう寒くて寒くて。暖房もあまりきかないので着込んで暮らしています」。

移住して地方ライフを楽しむ

 最近はインバウンドで観光客が増え、外を歩きづらくなったが、「東京時代と違って行きつけのお店や気の合う仲間ができ、楽しんでいる」という。

 3月15日から公開される映画「逃走」は昨夏、都内などで撮影されたが、家を空けたのは10日間ほど。足立正生監督(85)から直々にオファーを受け、「すごいスピードとエネルギーで撮りました」と振り返る。

記事後半では古舘さんが映画「逃走」で難解な桐島聡役を引き受けた理由やセカンドキャリアについて語ります。

 「逃走」では1974~75…

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この記事を書いた人
森下香枝
編集委員|ここからTIMES編集長
専門・関心分野
終活、中高年のセカンドライフ、事件など