大阪学院大も敗れる 大阪勢、選抜出場ゼロなら98年ぶり 高校野球

黒田陸離
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 秋季近畿地区高校野球大会は27日、神戸市のほっともっとフィールド神戸で準々決勝3試合があり、大阪学院大(大阪3位)は東洋大姫路(兵庫1位)に敗れ、4強入りを逃した。来春の第97回選抜大会の近畿の出場枠は6。選考に向けて重要な資料となる近畿大会で、大阪勢の履正社大阪桐蔭の2校はいずれも初戦で敗れており、8強には大阪学院大が残るのみだった。大阪からの選抜出場が、もしゼロとなれば、第4回大会(1927年)以来98年ぶりとなる。

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 (27日、秋季近畿地区高校野球大会準々決勝、大阪学院大0―4東洋大姫路)

 最終回、1死走者なし。大阪学院大の1番朝田光理主将(2年)は「速い球には絶対にさされない」と心がけ、打席に入った。1ボールから、やや真ん中に来た速球を中前へ。「きょう一番の当たり」という3本目の安打で出塁すると、盛り上がるベンチへ両手を挙げて応えた。

 「初球からフルスイングがチームの決めごとなので。スイングで相手投手の心が揺らげば隙も広がる」と朝田主将。積極的な打撃で初戦は4安打、今大会は2試合で9打数7安打と暴れた。

 ただ、チームとしては粗さも。好機はつくっても「配球や間合いで崩された」と本塁が遠く、得点は2試合で1点のみに終わった。それでも「あと一本が出るように、もっとスイングスピードを磨きたい」と、課題に前向きに取り組む姿勢を見せる。

 履正社(大阪1位)と大阪桐蔭(同2位)は初戦で姿を消した。試合前にはチームで「大阪で絶対に残るぞ」と意気込んだが、及ばなかった。自他ともに認める真面目な主将は「夏にかける思いはどのチームも強くなると思う。次は必ずリベンジしたい」と力強く語った。

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この記事を書いた人
黒田陸離
ネットワーク報道本部|大阪駐在
専門・関心分野
地方取材、スポーツ、平和、人権