(光のたまごたち)今閉じ込めた今を、永遠に 石井麻木

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 5月の夜の風のなか、幼き頃の夢を思い出していた。空になりたかった。いつどこにいてもそこにあったから。

 ある時から、ほんとうの強さとほんとうのやさしさについてずっと考えている。海みたいな、空みたいな、大樹みたいな、母みたいな、おおきなもの。もしくは、道端に咲くたんぽぽみたいな。誰に気付かれなくても…

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