今日はダダがお泊まりで出張。
ひとりです。 今日はね、ピアノのレッスンで褒められたの。 「すごくきれいに弾けました。良いですよ。 バランスも良く、丁寧で、理解して弾いてて。」 ああ、こんな日は、もう眠れないほど、うれしいのだ。 帰りに、セブンイレブンに行って、おにぎりを買って、たまには気ままなひとりのお夕食。 良いのです、これで。 たまにはサボる。 庭には去年150円で買った菊が、満開だ。 これは挿し木にして畑にもある…。 ああ、来年はどんな年になるかなぁ…。 息子に、LINE電話する。 12時まで長電話(笑) 「私ね、このお誕生日で、還暦なの…。」 と息子に言った。 今は、自由で、本当にしあわせ。お花いっぱいの家で、長い事ずっと集めてきたインテリアの小物に囲まれて…、カーテンもタッセルも、花瓶も、ライトも、スリッパも、クッションも、何もかも自分の選び抜いた気に入ったものしかない…。 実は、私は、この家が自分そのものなの。それでね、時間だって自由に使える。 友人ももう義理で付き合うひとはいない。本当に好きなひととしか関わっていない。そして、介護という事からは私は解放されている。 ピアノのお教室も、大学生のお嬢さん二人だけ。幼稚園から来てくださっているので、お母様もとても仲良しさんです。 まだダダが正社員でいられて、子育てなどにもお金はかからない。 私は息子に、そう、言おうとしたのだ…。 だけど、 息子はこう言った。 『そうなんだ…。BBA、長生きしてくれよな。』 え!? 長生き??? 『私とダダとどっちが先に死ぬかなぁ?』 『そんな話、しないでくれよ。。。』 え!? ちょっと言ってみただけよ。 そんな真剣に…、なんで?って思った。 長生き、そんな気はさらさらない。 息子はそんな風に思っているのか…(笑) ちょっとびっくりした。 自分が親に長生きしてほしいなんて、思った事がなかったから…。普通の家族ってこうなんだって、驚く😱(笑) 今は私は、もう余生。 昔は、見るだけで恐ろしかった『ホスピス』『ターミナルケア』『介護施設』なんて言葉に、今は、なんだか安心感すら湧いてくる(笑)そういう免疫をつけておかないと。 死ぬって、怖くないわって。 最期の時って、あれよあれよという間に終わるんです、きっと。 私は、もう10年以上前に、最新の分子標的治療という抗がん剤治療を受けた。 これは副作用がすごく、まだわかっていないことが多い薬だった。あっという間に40度以上の熱と痙攣がくる人がいるそうで、最初は何が起きるかわからないので入院での投与だった。 初めての抗がん剤の投与…。キタキタ…。ガタガタ震え始めて、あっという間に高熱が出た。 意識が薄れる中で、看護師さんがバタバタと来て、あっという間に濡れたシーツを替えて着替えまで済ませてくださった。 心機能…、このひと、心機能が、少し…。とか微かに聞こえる。 「大丈夫ですよ。これは、想定内だから。」 耳元で、主治医の声。 いつの間にか、処置が済んで、それからは、何がどうなったのかわからないままに、翌朝を迎えた。 生きていた(笑) 死ぬって、こういう感じなのか?と、思った。 平気。 眠れないといえば、入眠剤を、 高熱ならば解熱剤を、 痛かったら痛み止めをすぐに持ってきてくれるし、 看護師さんは皆、優しく寄り添ってくれる。 あまり薬を飲むのはカラダに悪い?? 良いんですよ、もう。 大丈夫。 死ぬって、覚悟しながら、生きている。でも、私は今が一番しあわせです。 だから、考えているのです、癌の健康診断をやるのをやめようかな、と。 もう闘病はしたくないのです。 もう、ドキドキしながら生きるのは嫌なんです。 癌で死ぬのならば、手遅れになって癌が発見されて、それで、パッと死にたいんです。 父の様に…。 でも、最後の数年は体調が悪かったのかな?胃がんの末期ですものね。 分かってから、あっという間に亡くなってしまった。 それで良い。 もうしたくないです、抗がん剤、放射線、手術。 残り少ない時間なのに、病院で待って、検査に一喜一憂して、手術して…。 でも、糖尿病や血管系の疾患は、後遺症が出るから、これは予防しておいた方が良いですよね。 でも、これだって、いつどうなるかなんて分からないですけれど…。 覚悟よ。 全て、覚悟。 腹を括って、生き抜くだけ。 持っているカードで生きるだけ。 私は、たまに横浜や銀座にひとりで長期に泊まりに行って、美術館やライヴなんかに色々行けて、 それで、年に数回ダダと外国にふらっと何も決めないで行く様なゆっくりした旅行に行けて、 そして、畑や庭の花を世話して、そして、ピアノの練習ができて、 ベイスターズと今永昇太くんと歩夢くんを応援できて、 大友康平が生きていてくれて(笑)矢沢永吉と奥田民生が聞けたら、それで良いです。 そう、大友康平は生きていてくれるだけで、いい(爆笑) そして、たまに友人と過ごせれば、しあわせです。 球根や苗をいっぱい買えて、たまに素敵なレストランに行けたらそれで良いのです。 そして一番は、息子が健康で、社会の役に立ってくれたら、それが唯一の絶対譲れない希みです。なので、その為に政治には無関心ではいられないのです…。 向こう三軒両隣をウロウロしている高齢者の方々は、皆、こんな病や死の恐怖と闘って生きておられるのです。 みなさん、立派です。 自分なりの線を引かないと、欲張って生きたら、足りないものを数え始めたら、不幸せが寄ってきましょう。 そんな事を思いながら…。 なんだか、まとまりのない思った事をだらだらと、書いただけですが…。 ああ、 今日は、もう、おしまい。 あと少しでお誕生日です…。 |
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Author:Dolce
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