迫る大火砕流に「もうだめばい」 耳に残る最期の無線

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小川直樹
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 雲仙・普賢岳の大火砕流に巻き込まれた車両3台が8日、30年ぶりに掘り起こされた。うち1台は、いまも営業を続ける小嵐タクシー(長崎県島原市)の車両だ。亡くなった運転手の立光重蔵さん(当時29)の元同僚の耳には、無線越しに聞こえた最期の声が今も残っている。

 現役運転手の松永洋二さん(64)は、大火砕流があった1991年6月3日も忙しかった覚えがある。火山活動が活発になり、全国から報道陣が押し寄せた。普賢岳ふもとの「定点」は溶岩ドームを正面に望める絶好のカメラポイント。連日、取材関係者を乗せてタクシーが行き来した。

 松永さんが定点付近から市街…

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