右は骨を切り、左は人工関節を 悩んで受けた股関節手術

有料記事患者を生きる

神田明美
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 大阪府の高田豊子(たかだとよこ)さん(66)は、ウォーキングを欠かさず、自転車に乗り、電車で遠くへも出かける。だが、この30年間に二度、股関節の痛みで手術をした。

 右股関節の異変に気づいたのは36歳のとき。3人目の子どもを出産して間もなくだった。子どもを抱いて歩いていたとき、左右で釣り合いがとれていない歩き方を見た友人から指摘された。

 脚が上がりにくいとは感じていたが、痛みはなかった。その後、坂道を転げ落ちるように悪化。股関節の奥や太もも、お尻のあたりがだるくて重く鈍い痛みが出た。思うように脚を上げられない。2カ月後には家の階段で2階へ上ることも難しくなった。

 近くの総合病院整形外科を受診。X線写真を見た医師から「変形性股関節症。手術が必要です」と言われた。すぐには理解できなかった。「生まれたばかりの赤ちゃんと3歳、5歳の子どもがいる。それで手術?」

 股関節は、骨盤の「寛骨臼(…

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