第6回「これで子どもに食べさせられる」 食べ物提供の現場で見た涙と笑顔
杉山あかり
「今日、これで子どもに食べさせることができます」
「命がつながりました」
フードバンクに寄せられたコメントだ。水城宏美さん(37)は一つひとつ、丁寧に目を通す。2~3カ月ほど前から、寄せられる言葉の切実さが増した気がしている。
子育て支援をする福岡県大野城市の認定NPO法人「チャイルドケアセンター」のフードバンク担当。協力企業から食料の寄付を受け取ったり、家庭で余った食材を募ったりし、地域の子ども食堂に配布してきた。
2年前からは、一般の人に食べ物を無料で配布している。新型コロナウイルスの影響で、収入が減った家庭は多い。さらに、物価高が追い打ちをかける。
食べ物の無料配布 涙を流しながら受け取る人も
最近は、米や麺といった主食…
- 【視点】
今回の参議院選は、今苦しんでいる子どもたちをどう守るのか、守る意志がどれくらいあるのか、を私は見て選挙に行こうと思っています。 コロナ、物価高、そこに夏休みが重なると、給食でなんとか食い繋いでいた子どもの健康が本当に危ない。支援は必
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