引退後10日でルミネの店頭に Jリーガーに刺さった未来の妻の一言
オールドルーキーを追う
廣瀬智靖さん(32)は6年前までJリーガーだった。
2015年、秋。所属していた徳島ヴォルティスの練習場で、8年間のプロ生活に区切りをつけた。
小学生でサッカーを始め、ちょうど20年。長くお世話になった監督に頭を下げると、涙が出た。
チームの解散式のあとも1人でグラウンドにたたずみ、泣きそうになった。
「ああ、これで、サッカーをやめるんだ」
強豪の群馬・前橋育英高で背番号10を背負い、モンテディオ山形へ。徳島ヴォルティスでも活躍した。J1で4年、J2で4年プレー。年代別の日本代表に選ばれた経験もある。
それでも、「(全世代を通じた)日本代表に選ばれたりする選手にはなれないんだろうな、と冷静に思っていました」。
キャリアの晩年、引退後の人生を考えた。真っ先に浮かんだのが、大好きな洋服だった。
ストレスのかかる日々のなか、先輩とショッピングにいくのが息抜きだった。
「好きな洋服を着ること、見ることがとても楽しくて。次のキャリアは、サッカーの次に好きな洋服を仕事にしたいと思った」
ただ、甘くはない。徳島でアパレルブランドを経営している知人に相談すると、すぐに言われた。
「世界が違いすぎる。やめたほうがいい」
お前はサッカーしか…
年収数千万円の選手もいるJ…
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