世田谷の一角に空き家群、資産価値は10億円 都心でも売れない背景

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片田貴也
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 「アニマルハウス」

 空き家になった平屋と2階建てが10戸ほど並ぶ一帯を、近所の住民はそんな風に呼ぶ。

 東京都世田谷区、都内屈指の高級住宅街の一角にある。

 全体を覆うようにツタがはえ、煙突のような排気管の管は折れ、瓦も飛びそうだ。

 ブロック塀の一部は傾いて崩れかけ、落書きも。家電製品もいくつか捨てられていた。

 近隣住民によると、タヌキやハクビシンが現れることがあるという。「夏は蚊やスズメバチが多くて、大変です」

 登記情報によると、この空き家群は1966年ごろに建てられ、全体で450坪ほど。

 なぜ、こんな状態のまま放置されているのか。

記事の後半では、空き家が残る背景や対策の課題を、行政や専門家らへの取材を通して、深掘りします。

 近隣住民によると、この土地…

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    真鍋弘樹
    (朝日新聞フォーラム編集長=社会、国際)
    2022年11月2日11時25分 投稿
    【視点】

    記事で紹介されている「空き家になっている理由」を興味深く読みました。 「遺品が多く片付けできない、相続後に不動産屋による売却営業が強く疲れ果ててしまった、相続の関係が親族間でもめていて話が進まない」……。つまり、こまごまとした手続きや

    …続きを読む
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